2019年 会長年頭所感

(一社)日本建築大工技能士会

会 長  関 野 美三夫

 平成31年最後の新年を迎え、衷心よりお慶び申し上げます。
併せて、関係機関各位の皆様を始め、会員の皆様のご健康とご繁栄をご祈念申し上げ、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
平素から関係各位の皆様には、本会の運営並びに事業活動に対しまして格別なご理解とご支援、ご協力を賜り、深く感謝申し上げ厚く御礼申し上げます。
さて、本会は昭和39年創立以来半世紀を乗り越え55年の永き年月を経て、先駆者の教えを守り培った体験と実績を踏まえ、本会の運営が新しい年代に相応しい発想をもって確立して参りたいと考えますので、皆様のご協力を切にお願い申し上げます。
顧みますと、(一社)日本建築大工技能士会は、創立以来終始一貫して技能の向上、技術の研鑽、社会的処遇の確保に傾注し、たゆまぬ努力をしてまいりました。特に我が国は、ものづくり大国として世界に誇れる日本古来の伝統文化である木造在来軸組工法の進化と合理化を図り、後継者の指導育成に根強く努力邁進して参りたいと存じます。
幸いにして、平成17年に「大匠棟梁」認定制度が制定され、同時に「大工さんセンター」ホームページも発足し、林野庁の協賛を得て今日に至っておりますが、少子高齢化に伴い建築大工も減少傾向にあります。匠の技を失うことは国の損失であります。
今一度原点に立ち返り、大匠棟梁の英知を結集して、努力邁進してゆこうではありませんか。併せて、本会の健全な運営に傾注し、将来を見据えた事業活動の活発化を願っております。平成25年度には、本会の念願だった「ものづくりマイスター」が認定され多くの職種のものづくりマイスターが誕生し活躍中ですが、大いに期待し希望を持って明るい世代の構築に力を合わせ、寄与して行きたいと存じますのでご協力をお願い申し上げます。
来る10月10日(水)~11日の第55回全国研修大会開催につきましては、建築大工・規矩術の祖として崇敬される聖徳太子を偲ぶ記念大会として四天王寺を予定しておりますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶といたします。